前回、紹介したmicro-200 proの大まかな説明しましたので今回、数値の説明していきます。
まずは結果から
緑、黄、赤のLEDでも判断ができます
SOH? SOC? CCA?
重要な部分から順を追って説明しましょう。
CCA (Cold Cranking Ampere)コールド・クランキング・アンペア
-18℃のとき電圧が7.2Vまで低下する放電を30秒放行った際の放電電流です。要は数値が大きければ大きいほど性能が良いと言えます。
ちなみにCA(Cranking Ampere )クランキング・アンペアは-0℃時測定です。同じサイズのバッテリーでも、メーカーによってCCA値が変わってきますので、要確認です。
※JIS規格の日本製バッテリーは、CCA表記がないものが多いです
携帯電話と同じでガラパゴスな感じですね・・・
カーオーディオカスタム等で有名なオプティマは国産バッテリーに比べ100~200位数値が高く高性能です。値段も高いですけどね!!
テスターでCCAを測定する際は、バッテリーメーカー記載のCCA値を入力し、測定後現在のCCA値が出力される仕組みなので、事前にCCA値を調べておく必要があります。
バッテリーのラベル又は、バッテリーメーカーのホームぺージ記載してあります。
SOC(state of charge)
充電率になります。バッテリー満タン100%、空っぽ0% 携帯電話のバッテリー表記と同じ感じですね。
SOH(State of Health)
健康状態を表す指数です。新品バッテリーが100%とし、現在の劣化具合を表現します。携帯電話で表現すると、SOH60%の携帯は満タンに充電しても劣化しているので、新品に対して6割しか充電できてないな感じです。(古い携帯電話って劣化しているからすぐ充電切れますよね)
R(内部抵抗値)
これは名前の通りですね。サルフェーション等で抵抗が増えると、この抵抗が邪魔をして急激な電圧降下などをおこします。
新品バッテリーが5.0mΩ位で、劣化して20mΩ超えてくると危険な領域です。
V(Volt)
バッテリーの基本となる電圧です。自動車のバッテリーは12Vと言われてますが、実際は12.5~13.0V
エンジンを始動しオルタネーター(発電機)が作動中の場合は13.5~14.5V位になります。
画像のバッテリーの状態(軽トラ、バッテリー購入後5年目週に JIS規格40B19L 330CCA)
バッテリーほぼ満タン(SOC)、電圧(V)も高いケド、新品に比べ、抵抗(Ω)が増え、電流(CCA)が流れにくいから7割の性能しか出てないよ!!って表現できます。
電圧さえ高ければ、健康なバッテリーとはいえないですね。この状態のバッテリーは徐々に弱っていくのではなく、突然バッテリがあがるパターンが多いです。
ACデルコ 101–6MF 690CCAアメ車用
購入後4年目
こちらのバッテリーもSOH71%で、似たような状態なのですが、1点だけ抵抗値が5.10mΩで良好。
こちらはサルフェーション、暗電流対策を行っているので、効果が数値にでてますね
・サルフェーション対策についてはこちら
バッテリーが弱い!交換?その前に・デサルフェーター編
・暗電流対策はこちら
バッテリーが弱い!交換?その前に・ソーラー充電(暗電流対策)編
次回、接続方法、その他機能を説明します。
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